若い頃はパチッと大きく開いていた目元。年齢を重ねるごとに小じわが増え始め、皮膚のハリがしぼみ、やがて三重や四重になったり、横から見るとまぶたが目にかぶさるようになることがあります。アイラインが引きにくいと感じたら、それは「まぶたのたるみ」が始まったサインです。
加齢とともにお肌をたるませる代表的な原因は「皮下脂肪の肥大化」「肌の弾力の低下」「筋肉の質の低下」の3つです。それに加えてまぶたならではの原因も。ついた皮下脂肪が重力に負けてたるんでくるのはほかのパーツと同じですが、顔の中でも目の周りの皮膚は一番薄く、しかも保水能力が低いのです。人間の目が瞬きをする回数は、1日になんと1万回以上。かなりの運動をするものの、皮脂腺の数が少ないまぶたは、乾燥しやすくハリを保ちにくいため、たるみ・シワなどのトラブルがおきやすいのです。
ただ、ひとつ注意点があります。「黒目が1/3以上隠れてしまう」「視野が狭くて困る」といった重症なたるみは、単なる老化現象ではなく、まぶたの筋肉が垂れ下がってしまう眼瞼下垂(がんけんかすい)という病気かもしれません。簡単なセルフチェックで、眼瞼下垂かどうかわかります。
眼瞼下垂チェック項目
当てはまるものが多く、「くぼみ目」や「ものを良く見ようとすると額にシワができる」といった、鏡に向かってすぐ分かる症状が出ていたら眼瞼下垂の疑いがあります。また、具体的にチェックする方法もあります。
眼瞼下垂を調べる方法
もし4の状態で目が開きにくかったり、おでこに力を入れないといつも通りに目を開けられないという方は要注意。眼瞼下垂は老けて見えるだけでなく、放っておくと偏頭痛や肩こり、視力の低下にもつながりかねません。従来はメスで皮膚を切除する手術もありましたが、多くはまぶたの内側の筋肉を糸で結ぶことで、上まぶた全体を引き上げる比較的簡単な埋没法の手術で治ります。ある女優さんが受けたことをカミングアウトし、「視野が明るくなり、顔の印象が若返った」と喜んでいたのが話題になりました。心当たりのある方は、眼科や、眼瞼下垂手術を行っているクリニックに相談することをおすすめします。
ウルセラ、サーマクールアイなどの美容施術は、できてしまったまぶたのたるみ改善にとても効果があります。でもできないように予防するには、日々の自宅ケアがとっても大切。普段から優しい洗顔・保湿・紫外線対策・血行促進マッサージなどを心がけましょう。
1年中空調設備が整っていることが多いので、肌は常に乾燥の危機にさらされています。特に薄いまぶたの皮膚は乾燥による影響を大きく受けるので、最大の予防ケアは「保湿」です。目を開いてスキンケアをしているとついまぶたは塗り忘れがち。朝晩のケアにアイケアクリームなど目元にハリを与える保湿成分を取り入れて、目じりやまぶたのシワを伸ばしながら塗り込みましょう。
・αリポ酸 ・コエンザイムQ10 ・コラーゲン ・ヒアルロン酸・カルノシン ・ヒアルフィクスGL
また、メイクを落とすとき、しっかり落とそうと必要以上にこすって摩擦を起こしてしまうことも、たるみの原因になります。マスカラやシャドーなどの濃いアイメイクは、力を入れずに落とせる目元専用クレンジングを使うのがおすすめです。
紫外線の刺激で肌成分のコラーゲンやエラスチンが壊されると、肌の弾力が落ちてたるんでしまいます。特に薄いまぶたは影響を受けやすいので、シーズンを通して「目の周りもしっかり忘れずUVケア」を習慣にしましょう。
意外かもしれませんが、頭皮の疲れは、おでこやまぶたなど、表情をつくる皮膚をたるませる原因につながります。頭皮の血流を良くすると疲れ目の解消にも効果的。頭皮マッサージができるヘアケアを選び、シャンプーなどの際、毎日マッサージすることをおすすめします。
夜、アイクリームを塗る前に一工夫。まぶたの血行を改善して老廃物をリンパに流すマッサージも効果的です。
1:ホットタオルで目の疲れをじんわりほぐす
細長く折りたたんだ濡れタオルをレンジでチン。20~30秒、目の周り→こめかみ周りにのせてじんわり疲れを取りましょう。これを2セット行います。
2:頭皮に近い生え際から肩をマッサージ
次にマッサージです。指すべりの良いゲルなどをたっぷり指先に取り、お顔全体に塗りましょう。頭皮や生え際がこわばっているとまぶたの血行も滞ってしまいます。生え際に指をおいて、ジグザグと小刻みにマッサージします。
3:疲労物質を流す「眉もみ」
知らない間に顔にもコリや老廃物が溜まります。親指と人さし指で眉を挟み、マッサージしましょう。眉頭から眉尻に向かって、何度か繰り返します。その後、指の腹を使ってこめかみから肩をなで、リンパ液を流しましましょう。
4:仕上げにたっぷりアイクリームを塗る
シワの中にも有効成分をしっかり届けられるよう、手でこめかみを押さえながら、目頭から目尻に向かってアイクリーム塗りこみます。
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