保湿剤というといろいろありますが、お医者さんで処方してもらえるものもあるんです。その成分と効能はどんなものがあるのでしょうか。上手に使うことによって、お手軽にお肌のケアができるかもしれません。
アトピーや敏感肌などで皮膚科にかかると、薬として保湿剤を処方してもらえることはご存知ですか?実は化粧品よりお手軽な価格で優秀な薬も多いのです。どんなものがあるのか、順番にご紹介します。
商品名としては、プロぺトなどがあります。石油由来の製品ですが、副作用が極めて少なく、赤ちゃんにも使える安全な成分です。ワセリンは、肌に油分で膜を作ってくれるので、角質層から水分の蒸発を防ぎます。皮膚の乾燥を防ぎ、外的刺激から守ってくれます。
商品名としては、ウレパールなどがあります。尿に含まれる成分で、角質の水分を守り、乾燥や角化してしまったお肌をしっとりさせます。
商品名としては、ヒルドイドなどがあります。血液を固まりにくくする働きがあり、血行を良くしお肌の乾燥を防ぎます。
どれもドラッグストアでも手に入れることができますので、薬剤師さんに相談してみてはいかがでしょうか。
上記に挙げた保湿剤のうち、どれが処方されるかは、実際はお医者さんが肌の状態によって判断します。
ワ セリンは、保湿というよりも肌を保護する力が強いので、アトピー性皮膚炎などの乾燥がひどい場合に使われることが多いです。使用感に少しベトつきがあるた め、一度塗るとしばらく肌にとどまってくれる効果が高いので、ステロイド薬と混ぜ合わせる基材として使われることもあります。
一方、へパリン類似物質製剤や尿素製剤は乾燥肌の方に処方されることが多いです。保湿力が高く低刺激なので、保湿クリームとして使っている人もいるようです。
では、いつも使っている化粧品と併用してもいいのか?という人もいると思いますが、化粧品と皮膚科でもらえる保湿剤との併用は、特に問題はないと言われています。
医薬品ではないのですが、刺激が少なく保湿力が高い成分としてよく化粧品に配合されているものが、セラミドです。
乾 燥などの外部刺激から肌を守るバリア機能をつかさどる成分で、肌の角化層の角質細胞の間に存在しています。アトピー性皮膚炎や乾燥性敏感肌の人はセラミド が不足していることが指摘されていますので、セラミド入りの化粧品を選ぶことで、不足したセラミドを補うことができます。
この他に、肌の乾燥を守る目的で、コラーゲンやヒアルロン酸が配合されている化粧品もあります。コラーゲンやヒアルロン酸はもともと肌の内部にあり肌のハリや弾力を保つ成分ですので、外から補うことによってより潤いを実感できます。
また、お肌の新陳代謝を高めることにより、乾燥と角化を改善する働きをもつビタミンA(レチノール)や、お肌の毛細血管の血行を促進する事で新陳代謝を高め、お肌に潤いを与えてくれるビタミンE(トコフェロール)も、化粧水に配合されている成分としては有名ですよね。
敏感肌は、外界の刺激や変化に対して反応を起こしやすい肌のことです。
敏感肌の人が使っても、刺激を感じたり炎症を起こしたりしにくくなるよう研究して作られています。
たとえば、アレルギーを引き起こす原因になると言われているパラベンなどの防腐剤を使っていなかったり、肌の乾燥をまねく原因となるアルコールを使っていないなど、肌トラブルをおこしにくくなっています。
肌が敏感になっていると感じている人は、この機会に化粧品を見直してみてはいかがでしょうか?
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「保湿化粧品」と検索するとどれも似たようなランキングばかりですよね。本当に自分に必要な保湿力があるものを選びたい方は、ドラッグストアなどで実際に試して買う方がおすすめです。