花粉症時季に起こる肌の炎症「花粉皮膚炎」、みなさん対策していますか?アンケート結果をもとに原因と対策を詳しく解説していきます。
春は1年の中でも花粉の飛散種・飛散量が多い時期。その花粉が原因で身体がアレルギー反応を起こすことにより、目をこすったり鼻を一日中かんだりというような摩擦行為をしてしまい、「花粉皮膚炎」になります。特に春は、気候や温度変化が大きいので乾燥しがち。また、3月頃からは紫外線量も増加してくるため、お肌への負担が大きくなります。つまりは、皮膚のバリア機能が低下しやすく、「花粉皮膚炎」を一層引き起こしやすい時期と言えます。症状としては、顔全体がかゆい、顔が腫れぼったい、肌が乾燥して粉っぽくなるなどで、「花粉皮膚炎」は深刻な肌トラブルとなっています。
花粉皮膚炎は肌のバリア機能の低下、炎症(赤みや粉吹き)が起こっている状態です。こんな症状がみられる方は花粉皮膚炎の可能性が高いです。
どれも肌の「バリア機能」が低下して起こる症状。盛んな時期はメイクもできず、基礎化粧品すら痛くてつけることができません。皮膚科を受診して、お薬をもらうことをおすすめします。
花粉症の女性88人にアンケート調査を行った結果、花粉症の時期に肌荒れで悩んでいる方が約9割。
トラブル別でみると上位は「かゆみが出る」(23%)、「乾燥する(粉っぽくなる)」(15%)、「化粧のりが悪くなる」(13%)という結果になりました。
また、肌あれに対して専門家に相談したいと思っている方が60%と多い結果に対し、相談したことがある人は28%と少数で、自己判断でスキンケアをしている方が多くみうけられます。症状が出た後より、前もってケアを始めることでお肌の症状も緩和されやすいため、早めに専門家に相談・適切なケアすることで、今年の花粉をのりきりましょう!
花粉症対策は、3割以上が症状が出てから。「マスクやゴーグルなどの着用」による防御が主流。
「実践している花粉症対策を教えてください」というアンケートに対し、最も多かった回答は「マスクやゴーグル、花粉が付着しづらい素材の衣服の着用」(26%)、次いで「目薬や鼻炎薬、抗アレルギー薬など市販薬の服用」(24%)となりました。
また、「毎年、何月くらいから花粉症対策を始めますか?」という質問の回答としては、「花粉症の症状が出てから」が34%を占めました。
花粉症対策は、飛散が始まってからでは遅く、早期に対処することが効果を最大限に引き出すと言われていますが、前もって予防できている方は少数派であることが予想されます。
花粉症で肌に症状がでる方約9割!肌症状は、「かゆみ」、「乾燥」、「化粧のりがわるくなる」。
花粉症の時期のお肌について質問したところ、約9割の人が肌に症状がでると回答。症状の上位は、「かゆみが出る」(23%)、「乾燥する(粉っぽくなる)」(15%)、「化粧のりが悪くなる」(13%)というお悩みでした。
何故花粉により、このような肌トラブルが起きるのでしょうか。理由は、花粉により身体がアレルギー反応を起こした結果、目をこすったり鼻を一日中かんだりというような摩擦行為をすることで肌に負担がかかるということ。さらに、春先は気温や湿度が変化しやすく、乾燥しやすい時期であるため、お肌のバリア機能が低下し肌あれを起こしていると考えられています。
肌あれだけではない!普段のメイクにも支障が・・・。
それでは、美容面についてはどんなお悩みをもっているのでしょうか。
回答としては、「鼻のかみすぎで、鼻の周りが赤くなったりひりひりしたりする(26%)、「目のかゆみや涙によるアイメイクの崩れる」(18%)、「顔全体の肌あれ」(15%)、と肌荒れだけでなくメイクに対する悩みを持つ女性が多いことが分かります。
花粉症の時期、スキンケアに求めることは「高い保湿力」と「敏感肌用」。
花粉症時期のスキンケアで気をつけていることを質問したところ、最も多い回答は、「必要以上に肌に触ったりこすったりしないように気をつける」(20%) 。そして、「敏感肌用の化粧品を使う」(13%) 「より保湿力が高い化粧品を使う」(11%)という回答が続きました。
敏感なお肌の状態の際にはメイクやスキンケアは控えたり、「高い保湿力のあるスキンケア」や「敏感肌用のスキンケア」が求められる傾向があります。
60%が肌が敏感になったら専門家に相談したいと回答。自己ケアで済ませている人72%!
実際、花粉症で肌が敏感になった場合、専門家に相談して正しいケアをしているのでしょうか。「相談に言ったことはありますか?」というアンケートに対し、「相談に行ったことがない」と回答した人が72%。
「相談したいと思いますか?」というアンケートに対しては、「思う」と答えた方が60%と半数以上もいらっしゃいました。
相談したいのにも関らず、相談せずに悩みを抱え込んでいたり、自己解決で花粉の季節を乗り越えている女性が多いと予想できます。
アレルギー症状が原因で花粉皮膚炎・肌荒れを起こしている方にとって、対策はとても難しい状態。例えば、より保湿力の高い化粧品に変えてみよう!そのような「攻めの行動」が逆に悪化のリスクを伴ってしまうからです。花粉の季節、肌が弱っているときは攻めの行動は起こさず、ひどい場合は皮膚科を受診し、体の中から肌の抵抗力を上げる対策を行っていきましょう。
赤みが出てヒリヒリする状態にまで悪化しているなら皮膚科を受診してください。肌に低刺激で効果抜群のクリーム代わりになるお薬を処方してもらえます。ひどい時はステロイド系のお薬も処方されるほど。医師のアドバイスを聞き、適量を塗って回復を待ちましょう。
花粉皮膚炎はバリア機能が低下して、肌の表面の膜が壊れてしまった状態。今までOKだった基礎化粧品の成分もヒリヒリ刺激になることも。こんな状態だと保湿力の高い化粧品を選ぶより、低刺激な敏感肌ラインにしてこまめに保湿した方が断然いいのです。「赤ちゃんでも使える」くらいやさしい基礎化粧品に変更しましょう。初めて購入する場合は必ず「トライアルサイズ」を。1週間用、2週間用を買って沁みずに保湿できれば、1ヶ月用を購入しましょう。この敏感肌化粧品は花粉時季だけ使うもの、多くを揃えるのは大変ですが、オールインワンゲルやマルチバームなら1個で済みお財布にもやさしい上、塗るのも1回なので肌への刺激を最小限に抑えられますね。
メイクも肌の刺激になることもあります。花粉時季の敏感肌は摩擦に弱い上、メイク品の成分もヒリヒリしてしまうことも。この時期は化粧下地も兼ねたオールインワンゲルにミネラルパウダーだけにしましょう。日焼けが気になる方は低刺激日焼け止めをオールインワンゲルの後にお使いください。
肌のバリア機能が低下した状態で、よく落ちるクレンジング料は絶対NG。ただでさえ皮脂が減ってしまっている肌を最悪な状態にしてしまいます。石鹸ですら沁みるなら、洗顔をやめてしまうか、ぬるま湯だけの洗顔にしましょう。メイク品もお湯だけで落とせるものにするといいですね。
花粉時季の弱った肌は、睡眠で労りましょう。肌のゴールデンタイムにしっかり睡眠をとって生まれ変わりを支えてあげるとともに、肌がうれしい食事を。ビタミンB群は代謝をよくしてくれますし、ビタミンC・Eは弱った肌をサポートしてくれます。肌の生まれ変わりにはビタミンH(ビオチン)。食事で摂るのが難しい方はサプリメントもおすすめです。
いかがでしたか?
厄介な花粉皮膚炎や肌荒れは、ひどくなるまでに皮膚科の先生にご相談ください。その上で生活面でもしっかり肌をサポートしましょう。
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